今回は、現在ALGS Challenger Circuitにチーム”The Dojo”として出場中のiiTzTimmyの厳選キル集を作りました。
約1年前にApryze・Nicewiggと共にALGS Qualifierで大活躍したものの、途中辞退して以来のALGS出場になります。
彼はFaideやチームメイトのLyr1cのように、カジュアル芸人のように見られがちで、実際そのような側面はあります。
しかし、Timmyに関して特筆すべきは、数々の配信企画を打ち出して同時接続者数を稼ぎ、そのどれもで、当時他のプレイヤーが成しえなかった成果を出しているという点です。
つまり、1つのゲームに対してスキルの成長速度が圧倒的に速く、感度の高さやパスを使いこなす所も含め、運動神経が極端に良いタイプだと思っています。
(その才能の分、Shroudとヴァロのチームを組むかと思えば今はApexでALGSに再挑戦したりと、移り気なのが欠点。
また、Apexでのキーマウ最上位の強さがどんどん更新されていった事情で、高感度ADSでのフリック以外は、今見ると当時ほどのインパクトがないのも事実。
1つの事を極めるのが苦手なタイプでもあるのでしょうが、努力の方向性がFPSのスキルより配信を伸ばす方向に行っていたことは”配信で悩んでいた”動画でも推察できるので、結果スキルの天井が低く見えてしまう選手でもあります。
ImperialHalのコミットメントっぷりを見ると、真逆の選手だなと思ってしまいますね。やっぱり複数のゲームを同時にやるのは難しいです。)
※Timmyの主な配信企画関連動画※
チーム”The Dojo”はメンツがとても豪華で注目が集まっており、仮にLast Chance Qualifierに残れなくても、Challenger Circuitに一定数注目を集めるという点で、既にコミュニティに貢献していると言えます。
彼らの説明は後半で行うとして、まずはTimmyの設定・デバイスをご紹介しましょう。
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感度:1800DPI-1.1, ADS倍率-1.05
DPIで1800はLANに行くようなトッププロではほぼ見られず、今のところ最高値はSkittlesなどの1600にとどまっています。
また、カジュアルで1つのレジェンドを極めるような、Guapee・Lamic・Leamonheadなど、ここ1年で急激に有名になったストリーマー達がこぞって使っているのも1600DPI。1800はそれよりさらに高いです。
これらのプレイヤーは基本ゲーム内感度が1.0なので、DPIだけでなく感度自体もTimmyの方が上。結果振り向き10cm程度のハイセンシです。
(感度を1600DPI・0.65に変更したLyr1cの動画を過去に出しましたが、現在は400-2.4に戻っていました。
https://www.youtube.com/watch?v=aPvAmZj87jM)
Timmyは昔、手元カメラ有りの動画を出しており、腕が浮いていて手もゆらゆらしているような、独特な操作感だなと思った記憶があります。
しかし、2021年にソロプレデターだけでなく、ヴァロラントでも1配信でイモータルⅢまで行ったことで、Apexのような体力の高いFPSだけでなく、CSGO系のヘッド1発で決まるゲームでも高い操作精度を有している事が分かりました。
そして最近流行ったRyanguruさんのエイム講座の動画。「センサーを意識して、マウスを持たずに手をマウスパッド上で動かす感覚でプレイする」を実践してみると、個人的にはいつもより腕が浮く感覚がありました。
以上から、Timmyのエイムは実は理論的に実証されているお手本のような操作の可能性もありますが、彼の高感度がその証左になるのか、はたまた極端な手首エイムなので参考にしてはいけないのかは、よく分かりません。
カメラからは腕も一緒に動かしていて自然に見えるので、エイム講座の「指・手首・腕が一体になる」にも該当すると思うのですが…よかったら確認してみて下さい。
(単なる思いつきなんですが、たしか「ゲームに慣れるのがものすごく早いから、リリース当初はめちゃくちゃ強い」と自分でおっしゃっていた元StylishNoobさんも、1800DPIの高感度なんですよね。
たぶん同じタイプのプレイヤーで、2人ともある種天才的な何かを持っているのでしょう…)
マウス:Logitech G Pro X Superlight (https://amzn.to/2XDWIdj)
彼は長らくG PRO Wireless(スーパーライトの前の機体)Shroud Editionを愛用していましたが、改めて調べると軽いこっちに変わっていました。
TimmyはShroudに憧れて配信を始めたそうで、この動画に入れた、Valoの時Shroudに「絶対有名になるよ」と言われたシーンは、内心とんでもなく嬉しかったと思います。
(今回の動画制作で調べるまではずっとG Pro Wirelessの認識でしたので、この動画のクリップで使っているマウスは、ほぼ全部Wirelessのはずです。
https://amzn.to/40A4yQQ)
マウスパッド:JJK x Higround XL Mousepad – School
表面に呪術廻戦のアニメイラストがそのまま使われています。
キーボード:JJK x Higround Basecamp 65 – School
えー、全く同じイラストのキーボード版です(汗)
ヘッドセット:Logitech G Pro (https://amzn.to/35FgZTL)
以前コメントをいただいたのですが、このヘッドフォンは結構しめつけがキツいらしいですね。
TSMも使っているので音質・定位は間違いないのでしょうが、付けててしんどい商品は続かないので、注意しましょう。
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そして、チーム”The Dojo”の紹介です。
まず、件のiiTzTimmyがIGL。今大会の結果は、ほぼ彼のコールにかかっていると言っても過言ではありません。
というのも、Lyr1cはキーマウでずっとNo fill pubをやっているような戦闘力お化けで、素早い動きは競技でものすごく役に立つスキルではないものの、他のNAチームのキーマウ火力枠と比べれば、実力に遜色ありません。
また、PADのOsivienはこの前動画を上げたように、最新のランクで世界1位を獲っており、4・3クラシックでのエイムが極まっています。(https://www.youtube.com/watch?v=wi1t0LVyXqw)
これらのメンバーはパッと思いつくチームで言うと、解散してしまった元Spacestation GamingのXenialとFrexsに相当するので、今のTimmyの立ち位置はco-IGLスタイルも含め、当時のDroppedにある程度似ています。
IGLingについては、The Apex Podcastの最新エピソードに出演したLyr1cの話によると、Circuit1ではTimmy IGL,Osivien co-IGLで行ったものの、準決勝で12位に終わりました。
そこで、今後はLyr1cをco-IGLに据え、Osivienは火力に集中してもらう予定らしいですが、今はco-IGLがそこまで結果を出している環境でもないので、結局Timmyの成長にかかっていると思います。
現行活躍しているチームで言うと、Optic GamingのSkittlesとも近い状況ですね。パッド・キーマウの仲間が1人ずつおり、本人は高感度キーマウのIGLです。
2人目のLyr1cですが、今回のPodcastで初めて彼の経歴を聞くことができました。
元は長らくCODシリーズでプロ下位~アマチュア上位に位置するプレイヤー。その後遅れて始めたFORTNITEまで、全てコントローラーのキャリアです。
その後リリースされたApexは黎明期からプレイ、この作品がキーマウ初プレイのゲームだと言うのが驚きでした。
と言うのも、特にアジアでは、今はPADが主流なのは言うまでもないものの、キーマウで強いプレイヤーがより活躍していた以前では、やはりRas・Selly両名の轟きっぷりがすごかったです。
その彼らがOW出身だけあって、キーマウは前のゲームからやっている人が有利だというイメージがありました。(CSGO出身のAceuもApexでのキャラコンで有名に)
一方Lyr1cはリリース当初からプレイしていたとは言え、Apexが初キーマウなのにこの地位まで登り詰めました。
これは彼の努力もありますが、Apexも今やシーズン16、そこそこ年季が入ってきたという見方もできます。
日本勢のキーマウで有名どころと言えば、今はYukaFさん・Meltsteraさん・Yukioさん・1Tappyさんなどでしょうか。
彼らも若い選手たちなので、キーマウ歴はさすがに上記の韓国勢よりは短いでしょう。創意工夫さえあれば、後発でもトッププロや有名配信者になれる好例だと思います。
そしてPAD担当Osivien。3人目には複数の選手がトライアウトしたそうですが、特にLyr1cが彼の落ち着いたパーソナリティを気に入ったようで、「いつか大物になる」と言っていました。
(Lyr1cは本人が「競技出たいかも」と思っていた折にTimmyから誘った)
Osivienの実力については、先ほどリンクを載せたキル集を見てみてください。
エイム力だけで言えばパッドのトッププロにも引けを取らず、今最もアツいコントローラー選手で間違いないです。
実際、ランクでの勝ちっぷりが評価されてプロ入りしたChaoticはG2,現在のBBBと華々しい戦歴とは言えないものの、NAのプロリーグで十分通用しています。
また、同じく少し前にランク1位を複数回取り、強すぎてAllianceに抜擢されたEffectも、チームメイトのYukiがLANでのインタビューで、「これまで一緒にやった誰よりも断トツで強い」とコメント。
ランクシステムについては今でも賛否両論あるものの、「プロの登竜門にしたい」という運営の方向性自体は、機能しているように見えます。(もっとカジュアルな層が100%楽しめているかは置いておいて)
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ちなみに今回の動画は、Timmyが登録者100万人記念で1週間連続投稿した、彼のGreatest Momentsプレイリストを全てチェックし、特にすごかったシーンをまとめたものになります。
レベルが上がりすぎたApexコミュニティの最高峰・プロリーグに再び舞い戻れるかはまだ分かりませんが、Apexがヒットしていくのと平行する形で彼が行った企画、これらの影響は大きかったと思っています。
サムネにも載せた”フリック”というキーマウの利点を最大限活かせるテクニック、これだけは高感度も相まって今でもナンバーワンだと思っていますし、その上IGLingも勉強して強くなれば、ワンチャンあるかもしれません。
Timmyの今後の活躍を楽しみにしています。
今回もご視聴&お読みいただき、ありがとうございました!